母の上京物語〜4日目②〜

[su_heading align=”left” size=”20″ class=”su-heading-custom”]歌舞伎を見よう![/su_heading]

歌舞伎座は、圧倒的大きさだった。ビルの間に、日本風の真っ白な建物が威風堂々と建っている。私たちは、「一幕見」の列に並んだ。一幕見とは、5時間近くある昼の部を全て見るのではなく、その一部分だけ見る「試写席」みたいなものだ。正面入り口からは入れず、建物左側の別の入り口から入りり、エレベーターで会場の一番上の席に案内される。この席は先着50名しか座れず、それ以外は立ち見鑑賞になる。私たちは30分前に並び、ギリギリこの50名に入れた。一幕見の席は、舞台を上から見下ろすような角度だ。

[su_heading align=”left” size=”20″ class=”su-heading-custom”]インドの神話[/su_heading]

私たちが今回観る演目は、「マハーバーラタ戦記」という作品。これは古代インドの神話的叙事詩らしい。インドのお話を歌舞伎で演るの?どゆこと?まぁいいや、とりあえず観てみよう。

舞台は、インドの神様たちが、下界について話すところから始まる。神々しい黄金の衣装を着た7人の神様たちが微動だにせず、ゆ~っくりと話す。音楽は神々しいゆっくりとした音色。こらが10分くらい続いた。やばい・・・、これがあと2時間近く続くのは辛い・・・眠い・・・眠いぞ・・・と思って隣を見ると、おかんはすでに寝ていた。忍耐力無さすぎだろ、この人!

しかし心配したのは最初だけで、舞台が現世になると、会話のテンポも展開も早くなっていき、面白くなってきた。会話は現代語訳なので聞き取りやすい。舞台装置も次から次へと色々な仕掛けが出てくる。白塗りで誰が有名な役者なのか全然わからなかった。外国人の人も多く、彼らは貸し出し用翻訳機にうつる英訳を見ながら、舞台を見ていた。便利な世の中だ!

[su_heading align=”left” size=”20″ class=”su-heading-custom”]生演奏の圧倒的技術[/su_heading]

一番驚いたのは、舞台両脇にいる楽団。彼らはリアルタイムで楽器を鳴らし、役者がセリフを喋り出すと、ボリュームを落とすのだ。そしてセリフが終わるとまたボリュームが上がる。このタイミングが完璧でCDを流しているかのようだ。いやむしろ、このご時世、CDで全然いいと思うのだけど、そうはしないのが伝統芸能というものなのだ。その技術は一見の価値あり。というわけで、おかんは結構寝てたような気がしたが、私と兄は満足だった。

次はスーパー歌舞伎なワンピースを観たいね、という話になった。

つづく

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