母の上京物語〜4日目①〜

てさて、旅ものを書き始めると、あれもこれも書きたくなるから、長尺になってしまうのが私のくせ。「母の上京物語」も、やっと4日目に突入。

10月23日(4日目)

部屋に朝日が差し込んでいる。台風は夜のうちに過ぎ去ったらしい。朝から築地に行くことにした。

8:30

歩いて3分で「場外市場」に着いた。

築地には「場外」と「場内」がある。場内市場は、港に立てられた大きな倉庫で、魚介類が発泡スチロールに入れられ、大きな声でセリをしている。場外市場は、観光客向けのお店がたくさんある、ひと区画を指す。

場外市場をぷらぷら歩き、生牡蠣や、トウモロコシの串揚げ、マグロのブツ切り、バフンウニを食べた。

おかんが美味しい寿司を食べたいというので、寿司屋を探した。「すしざんまい」などのチェーン店は10巻2000円ほどでリーズナブルなのだが、どうも入る気がしなかった。どこにでもあるからだ。やっぱり築地にしかないお店で食べたかった。でも、浅草の天丼屋の失敗があるので、慎重に店選びを続けた。表通りから裏通りに抜ける細い道があった。そこを歩くと、小さな個人経営の寿司屋を見つけた。店前には芸能人の写真がズラリと並んでいた。ここにしようと思った。9:30の開店を待って、店に入る。

職人気質の大将が築地のことを説明してくれながら、握ってくれる。これだ、この感じ。10巻3000円のセットを3つ注文し、獺祭の小瓶で乾杯した。

出てきた寿司はキラキラと光っていた。

中トロ、カンパチ、赤身、ホタテ、大トロ、穴子、海老、ウニ、いくら、玉子。

まずは穴子から。口の中で、溶けて無くなる。9時間煮込んだという穴子、なんて柔らかいんだ・・・。その他のネタも新鮮で、超美味かった。シャリも美味しい。こだわりを感じる。あおさ汁も美味かった。

普段食べるのが超早い私だが、このときばかりは誰よりも遅かった。

店の名前は「彦兵衛」。今日の店選びは、的中だった。ごちそうさまでした。

「場内市場」は10:00からしか入場できないらしく、この後歌舞伎に行く予定だった我々は写真だけ撮って、築地を後にした。

フォークリフトに3回くらい引かれかけた。

つづく

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