アキラ100%が全裸芸で一世を風靡している現代。
私は基本的に、家ではパンツ一丁なのだ。
クーラーのない部屋で過ごすための最善の方法だから。
毎朝顔を洗い、玄関のドアを10cmほど開ける。
朝日を浴びながら空を見上げ、今日の天気を確認する。
これが毎朝の日課。
家の前の通りは、めったに人が通らない。
その日もいつものように、顔を洗い、
空を見ようと玄関のドアを開けた。
「ガチャッ」
「!!!」
なんと目の前に、距離にして1m以内に、
女子高生がいた。
奇跡のタイミングだった。
彼女は驚いただろう。
登校していたら、突然パンツ一丁の男性が、
飛び出して来たのだから。
マッハでドアを閉めた。
わたしは誓った。
もう二度とパンイチで空を見ない、と。
通報されなくてよかった。