文字通り、ピロートーク(3)

夕方に近づく時刻だが、車は沖縄市にある某大型リゾートショッピングモールへ。3階にある枕専門店は、アパレルや雑貨屋に挟まれても違和感ないモダンな雰囲気だった。やはりこちらにも枕が高級そうに壁にディスプレイされている。

枕を眺めていると、エプロンを付けた優しそうなおばちゃんが「ご試着されますか?」と聞いてくれたので、すぐにお願いした。

マットに寝ると、やはりとても寝心地のよいマットで、やはり15万円だった。

先ほどと同様に趣旨を説明して「オーダーメイド枕」を試着する。

ちなみに枕の中には「パイプ」と呼ばれる、ストローを1cmぐらいに切ったような素材が入っている。前の店もそうだったが、このパイプに備長炭や火山灰を練りこむことで消臭力や通気性が上がるらしい。

おばちゃんはとても優しく枕の効果について説明してくれた。話も上手でとても気持ちいい接客だった。

この店は全国展開なので「オーダーメイド枕」の調整は日本各地の店舗で無料でおこなってくれる。しかも永久的にである。これは素晴らしい。最初少し高くても、永久的にメンテナンスしてくれるのは魅力的だ。しかも家で丸洗い可。

ズバリ値段を聞いてみた。

「おいくらですか?」

「4万円になります。」

「4万円か~」

この頃になると、枕の値段の相場が私の中で崩壊していた。もはや4万円がそこまで高くないのではないかとさえ思うようになっていた。

この気持ちいいマットもセットなら9万円・・・。このセットで眠れば最高の睡眠が手に入れられるかもしれない。

「いまなら『春の新生活応援セール』で通常よりも1万円も安いんです」と笑顔でボディに打ち込んでくるおばちゃん。

「もちろんローンも組めますよ」

ローンシュミレーションもした。しかし、いまはiPhone7のローンもあるしローンを組んでまで買うこともないなと思った。

快適に寝るために寝具を買ったのに、そのローン返済のために四苦八苦して安眠できなったら、元も子もないじゃん。と気づく。

おばちゃんに「また来ます」といい、パンフレットをもらって帰った。

今回、身を以て確かめてわかったらことは、高価な寝具は素晴らしくて、きっと上質な睡眠がとれる。しかし、いざ買うとなると、高価なので、躊躇してしまうのが本音だ。

そこで重要な「気付き」があった。お金をかけるべき場所は「衣食住」だと確信したのだ。その中でも、人生の3分の1を過ごす寝具は、お金をかけて最高のものを追求していきたい。そう、それは「寝具」を「神具」にしていかなければならないということ(ダジャレ)。

帰りにサンエーの衣料館の枕コーナーに行った。

4万円の枕を体験して、散々枕についての説明を聞き知識を得ていたので、500円の枕と2,000円の枕と4万円の枕の違いが明確に分かった。

500円の枕は漫画に出てくるような山型で、調整はできないし、丸洗いできない。

2,000円の枕は、調節できるし、丸洗いもできる。

20分ほど吟味して、2,000円の枕を買った。とても納得のいく2,000円の枕を手に入れることができた。将来は必ず4万円の枕を買うぞ!

そう、大切なのは、探求して、情報を得て、最良なものを肌で感じ、現状を把握し、今のベストを導き出すこと。

そうしてれば、遠回りしようとも必ずいい方向に向かう。

事実だけみると、2,000円の枕を買っただけの話なんだけど、私はその過程に「宇宙の真理」を感じたのであった。

みなさんも、自分の枕(を含む日常)をもう一度見直してみてはいかがでしょうか?

備長炭入りらしい2,000円の枕。右にあるのは枕カバー(500円)

首を置くところが盛り上がっており、安定感がある。中はパイプ。

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コメント

  1. はいな より:

    >みなさんも、自分の枕(を含む日常)をもう一度見直してみてはいかがでしょうか?
    たった2,000円の枕買った人に日常の見直しを提案されるとは思わなかった!