小さい頃、K太にいちゃんという2つ上のお兄ちゃんによく遊んでもらった。
K太にいちゃんの家には、ゲームがたくさんあった。
K太にいちゃんは、負けず嫌いで、徹底的にやりこむタイプなので、
私はいつもボコボコに負かされてたけど、楽しかった。
ミニ四駆が流行ったときも、エアガンが流行ったときも、
いち早く、いろんな情報を教えてくれた。
小学校のときに、ポケモンの初代「赤・青」が大流行したとき、
ポケモンのことをなんでも知っていたK太にいちゃんは、
学校内で「ポケモン博士」と呼ばれていた。
私はそんなK太にいちゃんといつも遊べていることを誇りに思っていた。
K太にいちゃんの家には、おばあちゃんがいた。
やさしくて、私が家にいくと、いつも可愛がってくれた。
そんなおばあちゃんが、先日亡くなった。
母から一報を聞いたとき、幼い頃の記憶が一瞬で蘇った。
お世話になりました。あなたのやさしさで、私は育ちました。
私の集落は、高齢化が進み、毎年数回の葬式がある。
「あなたは結婚式ばかりだけど、私は葬式ばかりよ。これも時代ね。」
と母がいう。
浦島太郎みたいに、私が田舎に戻る頃には、
もう世話になった人は誰もいない、ということもありえる。
そう考えると時間はない。
でも、一歩づつ前に、進むしかない。